名探偵と18歳の少年探偵が互いの推理を競い合う本格ミステリーの一品。その掛け合いが、いかにも謎を深く感じさせ、読み進めるスピードがもどかしかった。
黄色い部屋の謎 著者名:ガストン・ルルー
出版社:東京創元社
出版年:1973.01
ISBN :4488108016
名探偵と少年探偵が競うものには「奇巌城」(ルブラン)もあったけど、主人公が生意気な分、こちらのほうが上かな?奇巌城のイジドール君は、結局ルパンの手の平でおどっているようでいまいち頼りないような。こちらのほうは、効果を狙って登場するなど、生意気な上に、茶目っ気たっぷり。決して、友達にはなりたくないタイプかもしれないけど、舞台設定は任せてくれといった感じであった
続編に「黒衣婦人の香り」があるとのこと。「真実性のない、刺激を狙ったスリラーに堕しているので、前作よりいちじるしくおとったもの」との解説には思わず苦笑する。よおし、続巻も読んでみよ。